さて、前回の続き。
M104(直6DOHC)のフロントカバーからのオイル漏れのメンテをUPしました。その続きです。
フロントカバー(タイミングチェーンのカバー)は2分割となっていて、上側は冷却水のラインが通り、下はテンショナーがささっています。
上側は比較的簡単にメンテが可能(と言っても、ウオータラインが通っている為、一旦冷却水を抜いたり、ファンブレードなどを取外す必要があります。)なのですが、下側はちょっと敷居が高いので、ある程度のスキルまたは度胸が必要かと?(笑
外してしまえばこんな感じですが、クランクプーリが固かったり、ベルトテンショナーを分解しないといけなかったり、エアポンプやオルタネータとそのブラケットを外したりと、ここまでアクセスするのに、かなり面倒なプロセスがあります。
また、場合によってはクランクケース(オイルパン)のガスケットがカバー下まで回りこんでいるため、エンジンマウントを外して一旦エンジンを浮かせ、第二メンバーをアクロバット的に通過させるようにしてこのパンを外す必要があるかも知れません。
また、このオイルパンのガスケットもぐるっと一回りしていて、剥離させるのも面倒。
第二メンバーが結構邪魔なので、オイルポンプや駆動チェーンも取外す事もあります。
また、この下側カバーを組みなおす時には、チェーンテンショナーの、お世辞にも簡単とは言えない曖昧で微妙なストローク位置の調整や、本締め時のテンション量の確認、チェーンの位置がずれていないかの確認など、敷居が高いのが問題。
こんな感じで、(左)無負荷状態でテンションセットすると、かなり伸びてしまいます。
しかし、これではテンション量が過多でこのままエンジンを起動すると恐らくチェーンが切れてしまうでしょう?
正しいテンション量は、プリセット時には右側の状態となります。
しかし、テンションのセット後は、ある程度のテンション量が確保されていなければなりません。ヘインズのマニュアルでは、曖昧にクリック感があるまでセットすればよいとだけしか書かれていないようです(笑)
ですから、この辺までDIYでの施工は、無理にやらない方が無難かと思います。
さて、比較的簡単な上側カバーの漏れ修理の続きです。
こんな感じで下カバーとの合わせ面に張り付いていたガスケットラバーや古いシール剤を、オイルパンに入らぬよう注意しながら除去します。
下カバー上部の溝の中も、ご覧の通り綺麗に掃除しておきます。
新しいガスケットラバーを用意して(薄緑色のコの字型)、溝に押し込んでやります。
この画像は、交換前のもの。 カバーを取外す際にドライバーでこじった為、真ん中で切れてしまいました。弾力が無くなっている為、簡単に切れてしまいます。
この時溝に異物があるままだと上手く溝内にラバーがはめ込めず浮いてしまい、後で苦労します。
心情的に、ガスケット剤を塗布したい所ですが、後で入らなくなるので、この時点では塗らないほうが良いようです。
次に、上のカバーにガスケット剤を塗布します。塗布するのシリンダヘッドとの合わせ面だけ。
そっとコの字型ガスケットに乗せてコの字型の一番後ろ側、つまりシリンダヘッドとの合わせ面付近に小豆粒大のガスケット剤をチョンと塗ってやります。するとこの合わせ面の端からのシール効果が発生し、組み付けも比較的楽に行えるようです。
そして、上カバーをボルトで仮に組んでゆきます。 ある程度平均に締まったら、今度は細いマイナスドライバーでコの字型ガスケット部分の内部にシール剤を浸透させるように塗ります。(コの字型ガスケットには絶対傷を付けたり、奥へ押しやらないよう細心の注意を)
また、コの字型ガスケットに変形や巻き込みがあるようでしたらこの時に直しておきます。
この作業中は、手が汚れ、また細心の注意を払って集中していたので画像がありません(笑)
それから、ガスケットの隙間にシール剤を塗布しなくても数年間は密閉性が得られるとは思いますが、この辺をあまり信用していないので私は塗布しているだけです。(笑)
最後に本締めをして復旧させて完成です。
最近のコメント